最近、売り物件の集中しているエリアがあります。そのエリアの一つを見に行って来ました。その物件の周辺は、入居者募集の看板だらけです。入居者の争奪競争が激しく、賃料は下落傾向です。収益性が悪くなるばかり、すなわち、売値が下がるので、「今のうちに売っておかないと」という売主の意識が見えます。
銀行もそういうエリアでは、現状家賃でしか査定をしてくれません。そうしますと借入可能限度額は低くなり、自己資金が多く必要ですから、売れにくくなって滞留しているのかと考えられます。こういう物件は買わないほうがいいという考え方もありますが、もう一方で、だから買おうという人がいます。後者の人の発想がわからないと、勝ち組の不動産所有者にはなれません。こういう人に会いますと、勝算を持っているのがわかります。誰にでもできないから勝機があるのです。そこには全くリスクがないということでもありません。そのリスクを知って、チャレンジできるくらいに、私もなりたいと思っているところです。 和合実