一部のファンドの動きでしょうが、これまでよりも購入検討している物件の利回りが上昇傾向にあります。 市場では利回りが下がっているにも関わらずです。以前より高いNOIを満たさないと買わないというところがでてきています。この動きをどう見るかですが、来年後半にはもう少し利回りが上がってくるのではないかと見ています。そうしないと売れないからです。資金のあるところが買わないと、市場に売り物件がだぶつきます。そうしますと、値段は下がらざるを得ません。今年の年末から来年前半はその踊り場になりそうな雰囲気です。私の見方が当っているかどうかはわかりません。10月ごろにはもう少しはっきりとした指標が出てくるような気がします。物件価額をはじくには、まず土地の値動きに注視しないといけません。土地価額の上昇は分譲マンションデベロッパーや、ファンドの動きが大きな要因でした。ここが買い控えをすると、土地価額は上がらなくなります。分譲マンションの在庫上昇率が、今後の不動産市場を変える要因になると私は見ています。 和合 実
5月 14