「買える物件」と「買う物件」の違い

今日、いわゆる文教地区にある収益物件の見学に行ってきました。実はまだ売り物ではないのですが、私の知り合いの業者さんが所有しており、 私が先行して買主を探すということの許可を得た物件なのです。1階が事務所で上層階がマンションの一棟物です。屋上に上がりますと、さわやかな空気と日差しに、心地よい気分になりました。景色はなかなかのものです。私の見方ですが、収益物件としてみますと、やや築年数は古く、利回り的にも悪くはないが・・・、という感じです。しかし、今後の地価上昇のあるエリアとみましたので、資産価値は向上するとみています。物件の外壁塗装をするだけでも、かなり見栄えは良くなり、住環境の非常に良いところですから、空室になってもすぐに賃借人は見つかりそうです。私は常に両面を見ることを勧めています。この物件は「合格点」なのですが、極論しますと、キャッシュフロー重視の方にはお勧めを控え、十分な資力と収入のある方にはお勧め物件です。では資力ありでもその余力を残しておきたい方に、お勧めすることが良いのか、たとえそれが合格点のつけられる物件でも、お勧めは控えたほうがよいのかちょっと迷いました。究極の選択のとき、無理しても取得するか、あきらめるかは自己責任の部分なのです。ここで私に判断を求められますと、少しでも無理と感じておられるなら、私はお勧めはいたしません。購入しないことがベストの選択とは限りませんが、後悔は前者を選択したときにより強く感じるからです。私は成功より失敗しないことを優先しています。買う側、仲介する側の呼吸があったとき、あまり迷わずに購入の決断が下せることも経験しています。「買える物件」と「買う物件」は違うというのが私の持論です。 和合 実