収益物件の購入検討をしている方は「いい利回りで、資産価値の高い物件」を探しています。でも需要と供給のバランスから言いますと、 買いたい人が多いということはそのような物件に巡り合う機会は少なくなります。そのとき2つの選択肢があって、AタイプとBタイプのどちらかを選択しないといけないとしましたら、皆さんはどちらを選択しますか? (Aタイプ)利回りはよくなくとも資産価値の高い物件を選択する。 (Bタイプ)資産価値よりも利回り重視で物件を選択する。 これは究極の選択ですからどちらかを必ず選んでください。
Aタイプを選択する人は目先のことに捉われないタイプです。たとえば入居者に賃料の値上げを要求し、「値上げされるなら出て行く」といわれても困らない人、後に賃料を高くして貸せる自信のある人はたぶんこちらを選択します。Bタイプを選択する人は将来的に資産価値を高めることよりも、現在価値をより重視し、安心感を求めるタイプではないかと感じます。不動産投資に慣れている人は、Aタイプを選択すると思います。でもなかなか最初からAタイプを選択するのは難しいことかも知れません。利回りを上げる術を知らなかったり、利回りを上げるのに収入が一時的に途絶えたり、また利回りを上げるために追加の出費が出るということに対処できない人はこちらを選択することをためらうでしょうね。資金的な余裕と経験がないと難しいのです。でも本当はここに不動産投資の妙味があるのです。不動産投資には長期的な視野と短期的な視野が必要です。「Aタイプは前者、Bタイプは後者」ではありません。実はAタイプは前者と後者を見ています。その理由のわかった人はAタイプの人だと思います。 和合 実