一度B銀行に融資を断られたSさんが、物件購入を諦めきれず、どうしたら融資を受けられるかと相談がありました。原因は自己資金の不足と、現在所有物件のキャッシュフロー等に問題があることでした。理由を説明してからのSさんの行動は、 非常に素早いものがありました。問題点を改善するため、資産整理を始められ、現在の借入金利の交渉や借換えを検討し、C銀行さんとの交渉にも一定の目処をつけられました。その努力が実り、断れたB銀行の別の支店から融資OKの返事を頂かれたのです。
私はB銀行のその支店を知っていましたので、Sさんの了解を得て、Sさんの融資担当者と話をさせていただきました。改善の評価がきちんとされての判断であったのか、ほかに何か融資事情に変化があったのかを確認したかったのです。そうしましたら、別の支店で一度断りされている事情もご存知で、それも踏まえての融資承諾であることがわかりました。Sさんの改善努力を買われていたのです。Sさんなら今後も何か困ったことが発生しても、対応のできる人という評価をしていました。こういうこともありますから、融資がネックとなって物件購入を諦めている人は、他人ごとと思わず、自分の問題点と向き合うことをお勧め致します。Sさんだけでなく、私のところにはこのような話が別件でもあります。諦めずにチャンスを呼び込む姿勢が大事なのです。 和合実