最近、暗い話ばかりをよく聞きます。昨日も、日本綜合地所が子会社分を含め、負債総額約1970億円を抱え、会社更生法の適用を申請した。急成長した不動産企業は
資金繰りに行き詰まるところが少なくない。今後も破綻する企業が出てきそうという状況は続く。
不況風でなく、大不況風が来ているようです。それは消費統計にも表れています。たとえば、百貨店の売上や新車販売が激減しています。不動産の市場においても売買契約件数が落ち込んでいます。
不動産が売れない原因の一つにミスマッチがあると思われます。買側から見ると、現状において買いたい値段にまで下がっていない。売側から見ると、売りたい値段では、客がいないということです。
そして一番影響を与えているのが、銀行の不動産融資に対する姿勢です。不動産市場では、多くの業者さんは借りたくても貸してもらえないので、買手不在の状況になっているのです。
不動産市場には停滞感が蔓延しています。不況脱出には、かなりの時間がかかりそうな気配です。
でも、そんなことばかり言ってはおれません。「ピンチはチャンス。必ず嵐は去るもの。」でしょう?不況の渦に呑み込まれないように、知恵を絞って乗り切りたいものです。 和合実