先日、「なぜ新築区分所有ワンルームマンションが売れるのか」という私の問いかけに、某企業の販促用のDVDを送ってくださった方がいます。それを見せていただきますと、
東京の投資用マンションの販売業者が、東京の物件は賃貸ニーズが高いので安心という内容で、過去に購入された九州や沖縄の人たちが出演されていました。
年金不足を補うために、あるいはゆとりある生活のためにリタイアした人が購入してよかったといわれるシーンがありました。現役の会社員や教師の人も将来のためにと長期ローンを組んで、複数戸買っている人もいました。
家賃の値下がりや、修繕、金利の上昇、売却時の損失等については一切触れていませんでした。常に今ある状態が続き、リスクを感じさせない、ばら色のストーリーです。
でも、なぜか私のところに相談に来られる人は、投資用新築区分所有ワンルームマンションを買って失敗した、あるいは後悔していると、言われる人がほとんどです。
すなわち、販売業者は、リスクがあってもリスクを見えなくしているだけですね。全体像を隠して、いいところだけを見せる営業手法に、購入者が乗せられているという構図が見えてきます。 和合実