平成24年度の税制改正を見ていますと、取りやすいところから取るというスタンスを感じます。たとえば、給与収入1500万円で給与所得控除を 頭打ちにするというのは、高額所得者に税負担を重くするということで、全体に占める人数は少ないので、反発は少ないとみての措置だと思います。
今後も高額所得者の最高税率も上げる方向に動いていくと思われます。努力して掴んだものを、税で取り上げるにも、取りすぎては意欲が損なわれます。
高額所得者に、消費を促す税制にして、景気を刺激する方向に持っていくことの方が、国全体の税収を上げる効果があるように思います。
たとえば、消費に使った年間合計額のうち、500万円を越える部分の20%は税額控除にするとすれば、使う人も増えて、お金が回りだすようにも思います。
面白いと思えるような発想は税制改正には出てきませんね。時に奇抜な発想が効を奏することもあるのですが・・・。 和合実