比較の中で決める

私は、いつも「物件価値は比較の中で決めてください」と、言っています。先日、A物件が売りに出て、これだけ見ると、他にもっといい物件が あるかもと、迷っていたYさんが、それとよく似た立地、規模、築年数、でも利回りを見ると、A物件よりも低いのですが、それが売れたと聞いたYさんは、迷わずA物件を買われたという話を聞きました。

これは、ここで見逃したら、誰かに買われてしまうという心理がYさんに働いたのだと思います。おそらく、そのとおりで、Yさんが買わなくとも、A物件は確実に売れたと思います。

A物件を買いたい人が、想像できますと、買うのに安心感がでるのです。今年に入ってからも、一人が買付を入れると、次から次へと同じ日に買付が同じ物件に入るという経験をしました。

鋭い勘のある業者さんは、それを武器に買うときは素早く判断して買い取り、時期をみて売却して差益を稼がれています。正に時は金なりです。いい情報は、思うほど転がっていませんから、素早く判断する価値があるのです。

業として行っていないない人が、これだと思ったら迷わず買うことのできる人は、本当にすごいと思いますよ。 和合実