先日、ある店舗入居者の退去がありました。それは業績の悪化が原因です。賃料が負担であるからというより、業績の悪い店を続けていくと 他店舗の業績がよくとも、会社経営上負担が重くなります。その前に撤退を決断されたのだと思います。
それは、この店舗の立地が悪いからではなく、業態が合わなくなってきたというのが正解かと思います。
飲食業で、一定の業績を維持している中堅企業の多くは、一業態でなく、複数の業態をもち、時代に応じて、同じ場所で、違う業態に変更して経営を継続されています。
それはいい立地を抑えるという経営戦略です。立地がよければ、必ず売上は立ちます。それが立たないのは、経営の仕方や、業態が合わないからと素直に認めておられます。
そして、この店舗は他業態の飲食店が入りました。オープンから、数ヶ月経ちますが、業績は好調のようです。それを聞きますと、オーナーとしても嬉しいものです。
テナントさんが儲かっていれば、途中賃料の減額を言われることはありません。でも、中には便乗値下げを言ってくる大手さんもありますから、その場合は、強気で反論すればいいと思います。
店舗は立地、これに尽きると感じます。 和合実