先日、8千万円ほどの店舗物件がありました。この価額は、私の顧客のニーズに合った価額帯です。ですが、この物件を扱っている業者さんいわく、「この価額では金額が張るのでこの地域では買える客が極端に少ない」と、
いわれていました。そうしますと、じっくり構えて検討できます。しかし、この物件は見送りとしました。理由は融資が伸びないということでした。
物件によっては、フルローンでもいける場合もあります。それは通常路線価のないエリアであることが多いのですが、買い手がつかないので、物件価額が固定資産税評価額以下になっているケースもあります。
それでは、そういう物件はいいかといいますと、そうとも言い切れません。たとえ、フルローン可の物件でも、売れないのにはそれなりの理由があるからです。でも、たまにいいなと思うものもあります。
どちらかといいますと、当初いいと思う物件に融資額の伸びない物件が多いです。でも、融資が伸びないということは、価額が高いということですから、買い手は購入をためらうことになります。
物件が良くて、融資も伸びる物件を探しているわけですが、そうそう見つかるものではありません。いいと思えるものは、私が見る物件概要書100件に1件あるかないかの確率です。
ひと月に2~3件いいものが見つかればいいと思っていますが、それも難しいのが実情です。その中から売買が決まっていくわけですから、非常に確率的に低いものだということです。 和合実