不動産価値を高める手法として、リノベーションという言葉がよく使われます。これは不動産業者や建築業者が見た目をきれいにし、機能性を高めることです。簡単に言いますと、大掛かりなリフォームというイメージです。これはお金がかかります。その投資のリターンを回収するのにも結構時間がかかります。ですから、私は自分の物件でリノベを勧められても、まず行いません。
不動産価値を高める手法はそればかりでありません。私がすごいなと思っている達人がいます。この人は競売であまり見向きもされない物件を安く買って、テナント物件、時に旅館もあるのですが、これをこういう人に売ろうと先に買主をイメージしてリフォームされ、それにこの方独特の知恵も加え、不動産価値を蘇らせてから、そこにご自身で居住したり、テナント付けをされます。
しばらく様子をみてから、売却されるのですが、損をしたことがないと言われていました。私がその真似ができるかといいますと、難しいと思っています。でも、私にできることもあるなと、この方の手法を参考にさせていただいて実践しているところもあります。
私の場合は、リスクを最小限に抑えて、うまくいけばバリューアップできるし、できなくても損はないという感じで行います。これで1度うまくいったケースもあります。
不動産への関わり方は人それぞれです。先の方は、自慢するわけでなく、細々やっていると言われ、非常に謙虚です。そこがまた魅力的です。こういう人と知り合いに慣れたことに感謝しています。素直に教えを請い、自分なりに消化して、自分なりの手法を確立したいと思っています。 和合実