FIRE(ファイア)が注目されている

FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」のことで、経済的に自立して、早期にリタイアすることです。このブログを読んで下さっている私の顧客のほとんどが、実質的にFIREの域に、資産的にも収入的にも該当するのではないかと思いますが、FIREの意識のある人は少ないかもしれません。

ここで言う早期とは、大体30台、遅くとも40台をイメージされた概念かと思います。大金持ちを目指すのではなく、無理に働かない、いやな仕事はしない、自由に時間を使うことを優先し、贅沢をするのではなく、有意義な人生を送るという考え方です。

また、滅私奉公的に定年まで働くことを良しとしない考え方で、生活できるのであれば、無理に働くこともないし、出世をすることも、社会的地位や名誉も望んでいないのです。

でも、生活していくには、収入がないといけませんから、それを債券や株式、投信等の投資で稼ぐのです。その為には元本が必要です。その額の目安が、生活費の25倍~30倍と考えられています。

生活費が月額20万円なら、その30倍の資産(貯蓄)で6000万円、これを実質年利4%で運用すれば、240万円です。そうしますと、働かなくても生活ができ、自由に時間を使えますし、やりたい仕事があるなら、アルバイトやパートで働くという感じです。

これなら、出来そうな感じがすると、若い世代に受け入れられているようです。もともと、アメリカから出た発想のようですが、働くのが嫌いであったり、労働は生活の為という考え方は、私が若いころから外国の友人を通じて肌で感じていましたから、別に真新しい考え方と思わないのですが、資産家を目指すのではなく、資産家でなくても早期リタイアを目指すという視点が新しいのです。

価値観が多様化してきているのです。会社員を継続することに拒否反応が出ていますね。簡単に言いますと、定年まで働きたくないのです。それは自分の生き方ではないという人が、増えてきているということです。 和合実