今、都心では、コロナバブルとも言えそうな不動産価額が高騰しています。日銀の異次元緩和で不動産価額が上がっていたところに、コロナ融資が追い打ちをかけ、特に都心部の不動産価額が高騰しています。
過去のデータからも、融資がだぶつくと、株価と不動産価額は上昇してきました。今回は、コロナによる物流の停滞や供給網の寸断から、モノ不足による価額の上昇にプラスして、ロシアのウクライナ侵攻で、ロシアへの経済制裁の返り血で、資源やエネルギーの供給不足や流通網の寸断となり、価額上昇に拍車がかかり、建築コストの上昇も例外でないということです。
地価の上昇に建築コストの上昇で、新築マンション価額は大きく上昇しています。それでも売れているから不思議です。金利の低さが借入金額を吸収している様子もあります。
新築の物件価額が上昇すると、中古物件も上昇します。築古物件でも今なら高く売れるという状況で、数年前、なかなか売れなくて困っていた人が、今が売り時と売却したという話も聞きます。
モノ不足から、新築物件の供給が遅れたりしますと、中古価額が上昇します。コロナが終息せず、ロシアのウクライナ侵攻が止まらない中、不動産は高止まり傾向にあります。
でも、特に実需物件(居宅)は今買う必要性に迫られていないのであれば、1~2年待つほうがいいのではないかと思います。いずれ下がると思われる要素が出てきています。 和合実