拝啓、読者の皆様、ご機嫌いかがですか、和合実です。
はじめにこのホームページ(HP)の開設にあたり、一言ご挨拶申し上げます。平成18年3月、私の処女作『収益不動産所有の極意』(清文社)が出版されましてから、非常に多くの方からご声援を賜り、勇気付けていただきました。それは至高の喜びであり、また私の活力源ともなりました。そのことをまずお礼申しあげます。ありがとうございました。
一作目の出版から、ブログ『和合実の不動産グルメ日記』を開設し、著書第二弾として『出口からみる収益不動産投資』(平成19年3月:清文社)の出版と続きました。そして平成20年3月に第三弾『一目瞭然!数値で発掘 収益不動産』(収益不動産シリーズ完結編:清文社)の刊行の運びとなりました。これは当初から計画していたことではなく、読者の皆様の支持があってできたことであります。心より感謝申し上げます。
私の著書を読んで頂いた方にはご理解いただけたかと思うのですが、「不動産を買えば誰でも簡単に儲かる」という感じの構成にはなっていません。むしろ「不動産投資はそんなに簡単ではありませんよ。」という投げかけ部分もありましたでしょう。こんなことを書いたら「売れない本」になってしまう恐れもあったのですが、でも私は実務家で不動産が大好きなプロですから、「売れたらよいだけの本」でなく、特に一冊目は不動産所有の実態を意識して原稿を書いたのです。ですから耳障りのいいことばかりを書いていません。そのことで、もし気に障った方がおられましたら、お詫び申し上げます。
「手間ひまかけずに楽して儲ける人」も世の中にはいますが、それは「手間ひまかけずに楽して儲けたい人」とは異なります。世の中、圧倒的に後者のほうが多いのです。簡単に儲かるという論調の不動産投資本の、聞こえの良いところだけを真に受けて不動産投資に走るのは危険です。私は「安易になることもなく、反対に臆病になることもなく」というスタンスで臨むのが、不動産投資には良いと思っています。その実現のためには「人と違った視点を持ち、多面的に不動産を見る」ということが必要です。その視点を養うのにこのHPやブログが少しでもお役に立てましたら幸いです。
私は資産家でも大金持ちでもありませんから、世の中でいう成功者ではないかもしれません。ですがプロとしての意地があります。著書に示しましたWIN-WINの関係構築や信頼に応えることも和合実のプロ意識の一端です。善人ぶるつもりはありません。私の見方だけが正しいとも思っていません。ただ収益不動産に携わる実務家として、失敗することの怖さを知っていますから、皆さんには絶対にそうならないで欲しいと強く願っています。
出版や講演、勉強会の開催、ブログと私の不動産に対する考え方等を発信するツールの幅を広げてきましたので、遠方からの相談や講演依頼等もありました。しかしながら、これまで私は一企業に勤める会社員でしたから、私の行動や発言には自ずと制約されるところがあり、ご要望にお応えすることができず申し訳なく思っておりました。
そんな状況下でも、できることをへこたれずに継続してきた過程の中で、ある意味「機が熟した」と感じるところがあり、本年1月末、長年勤めてきました会社を円満退職させて頂くことになりました。
2月に入り、独立を決意し、「和合実事務所」を立上げました。ですから、今後は自分の判断で行動範囲を広げられますし、本音で語らせて頂く部分も増えるかと思います。私自身の成長のためにも、活動の幅を徐々に広げていきたいと考えております。それを実現するには皆様のご支持が欠かせません。今後とも倍旧のご支援ご鞭撻の程、よろしくお願い申しあげます。敬具
平成20年2月8日
和合 実