地主さんにとって、一番投下資金を少なくして、収入を上げるのに手っとり早い方法は、駐車場にすることです。でもエリアによっては、 でもエリアによっては、これも有効な手段ではなくなってきています。住宅地であれば、難なく満車になることが普通であったのが、そうではなくなってきています。今供給されている分譲マンションや、戸建て住宅には、ほぼ100%駐車場があり、旧住宅地には高齢者が多く、自家用車を持たない人も多いからです。一家に子供の車が3台もあったところも、子供達が独立をし、駐車場のあるマンション等に移ってしまって、戸建ての多い旧住宅地では、駐車場の需要がなくなってきているのです。
旧住宅地内の遊休地も、戸建て用地としての売却は可能です。でもここで、有効利用のために借金をして、何かをするということには、以前にも増してリスクが伴います。私がいつもお勧めする、遊休地は売却して、その資金で収益物件を購入するという、資産の組換えを否定する人は、まだまだ多いのです。そんな方のところに、アパート業者が「借上げ」を武器に営業をかけ、アパート建築の受注をしています。空室率の高いエリアにもかかわらず、これに、はまる地主さんのなんと多いことか・・・。
数年後、「止めておけばよかった」と、思う地主さんも多くなるだろうと思います。アパート物件で売りに出ているものの中には、借上げ賃料が低くなって、手放されているケースも多いのです。それも特定の住宅メーカーのものばかりが目に付きます。儲かるのはその住宅メーカーだけということです。地主さんには所有地の周辺状況を、冷静な目で見ることをお勧め致します。和合実