前回に続きまして、今日はその売主さんがお付き合いをされていたリフォーム業者の担当者についてお話をします。 いい人にはいい人とお付き合いできるというのは本当だなと感じたことです。物件所有者が代わりますと、新所有者は管理会社やリフォーム業者を替えることが多いですね。今回のケースもそうでした。そうしますと、元の管理会社やリフォーム業者は仕事を減らすことになりますし、それまでの業務に関して、仮にミスがあっても一般的には知らん顔です。でもこのリフォーム業者の担当者は違いました。私は物件を買っていただいた新所有者に代わって、その業者の方々に引継ぎをお願いし、過去に何か問題点はなかったか、気をつけることはないか確認をさせていただきました。その対応にも快く応じていただき、うれしく思いましたので、後日手土産を持ってお礼に伺いました。
それから数日して、空室に新たな入居者が入ることになった折、部屋の一部に修理不十分のところがあり、そのリフォーム業者の担当者に電話を入れ、「費用はかかってもいいですから、修理をお願いします。」と申し上げたのです。そうしましたら、早速動いていただけ、修理完了の報告をくださいました。「費用は?」といいますと、「こちらの不十分なリフォーム工事でご迷惑をおかけしましたので、費用は要りません。」といわれ、反対に「申し訳ありませんでした」と謝られたのです。私はこのことにちょっと感動しました。そしてこの人に「今後リフォーム工事があればお願いしよう」と思いました。売主さんもこの方も共通点に、「謙虚さ」が根底にあるように感じます。そこが人にいい感じを与えるのだと思います。私もこの方々の仲間に入れるようになりたいと思う出来事でした。 和合 実