買付けを入れるときに、指値をして通ればいいのですが、通らないときに諦めるのか、あるいはいい値で買うかの決断をする場面があります。 売主が強気の場合は、なかなか値段は下がりませんね。そのときは競合があるのかないのかによっても対応は変わってきます。根拠のある値引きをしたなら、買わないという気構えも必要ですが、そうではなく、言い値で買うのは嫌だからという理由だけでは、買いそびれたときに後悔が残ることにもなりかねません。たとえば、物件購入に当てられる自己資金額から算定してとか、NOIが低いからとか、今の家賃設定では将来的に値下がり余地が大きいからと、それなりの理由があって指値をするのであれば、その指値が通らなければ購入をやめればいいのです。思うに売主も買主もそれなりの価額に対する根拠付けが必要です。その根拠付けがあいまいですと、売主は指値をされたときに、買主は断られたときに、その対応に迷いが生じます。売主はできるだけ高く、買主はできるだけ安くというのが本音です。成約を目指すなら、どちらもあまり欲を出しすぎないことがそこへの近道であると感じます。和合 実
5月 21