物件価値の判断に、その物件を誰が持ってきたかが影響するという話をします。ある業者さんの話です。 物件は、信用ある人からの紹介の方が検討する気になるというのです。どういうことかと言いますと、FAXで送られてきた物件情報が2者からあったとします。その物件情報が同じものであっても、Aさんから受けたときは検討もしない。でもBさんから受けたときは検討してみようかとなるそうです。その理由は、Bさんとは取引実績があるということと、BさんからのFAXにはコメントがあり、自分の気づききれていない点が書いてあったり、その後のフォローがあるそうです。Aさんは送ってくるだけで、「どうですか」と返事を求めてくるだけのようです。すべて購入者の判断に任せるというものです。大手であっても、Aさんのような仲介業者が多いのです。また、購入させるために、必要以上に良くいう業者さんもいます。これには気をつけないといけません。
いくら不動産業者であっても、すべての物件を見に行くことはできません。見に行く時間を考えますと、ロスは少なくしたいと思うものです。そうしますと、当然、優先順位の高い物件から見に行くことになります。そのとき判断材料になるようなコメントがあると助かるといわれていました。プロでもそうですから、個人の投資家においては、この判断材料がもっと必要でしょうね。 見方が変われば、興味の持てなかった物件が、急に輝くこともあるのです。私もそんなアドバイスができるように、今後とも見方力に磨きをかけていきたいと思っています。 和合 実
