昨日テレビ番組、「サンデープロジェクト」をみていましたら、住みにくい町と住みやすい町の違いをわかりやすく放映していました。 地方都市の賑わいのあった商店街は通常市の中心部にあります。市政の方針で役所や大型病院、公共施設を郊外に移した結果、商店街はシャッターどおりや風俗店街に変貌しつつありました。これは群馬県の伊勢崎市の話です。一方、市長が住みよい町つくりを考えて、公共施設や病院等の施設を市の中心部に据え、大概のところは徒歩でいける町を推進している北海道の伊達市を取材していました。ここは3年前から移住者も増加し、地価が上昇しているようです。地方都市では高齢化が進み、病院との縁は欠かせないようです。そうしますと住居の近くに病院があるというのは、高齢者にとっては非常に都合の良いことなのです。都会と違って、病院の数も多くないでしょう。郊外の病院に行くのにバスで通院します。年金暮らしの人にとってはバス代も負担となっているようです。一方、生活に必要なところは徒歩圏にあると、歩くことも習慣になり健康にも良いのです。大学院で都市計画の講義を受けましたが、学問では出てこない発想が現場の中では必要と感じました。市長や市会議員も誰でも良かった名誉職の時代は終わり、本当に市民にとって何がいいのかを本気で考え実行する人を選挙で選ぶ時期に来ていますね。特に大阪市は第三セクター方式で行った事業はことごとく失敗し、市民に大きな付けを残しています。議会のチェック機能が働いていませんし、歴代の市長は責任をとっていません。また失敗の責任の所在がはっきりしていません。市の改革への期待も薄く、半ば諦めムードで、市民の市への関心も低いように感じます。次回の地方選挙では「本気」な人が出てきてくれることを期待したいですね。 和合 実
12月 19