オーストラリアに行ってきました

先日1週間ほど、ブログの更新を止めましたのはオーストラリアに行ってきたからです。観光ではありません。私の空手道の先生のお供をしまして、 メルボルンで空手道の技術指導のためです。対象は黒帯の方々です。4回のセミナーと昇段審査や懇親会、写真撮影のスタジオ入り、子供たちとの合同練習と、毎日空手漬けで、私は長らく稽古を休んでいましたので、帰国後もしばらく筋肉痛の状態でした。参加者はオーストラリア全土から来ていて、中にはニューカレドニア等近隣諸国からの参加もありました。先生は世界的に有名な方ですから、サイン攻めにあっていました。9年前にも行きましたが、そのときの小学生が立派な青年になっているのを見て、懐かしくもまた時間の経過を感じましたよ。滞在日最後の1日だけ、休日を頂き、クルーザーをチャーターして海釣りにつれてもらいました。気候は日本の5月初旬のイメージです。向こうは紫外線がきつく、3時間あまりの釣りで、急激に日焼けし、いま額の皮膚がむけてきています。かなりかっこ悪い状況です。オーストラリアでは、時間の流れが日本での生活と全く違います。これまで7回ほどオーストラリアに行きましたが、そのたびに仕事中心の私の人生観に影響を与えます。人生の豊かさにはお金だけでなく、時間的な余裕も必要だと強く感じます。

今回、非常に感動したことがあります。15年前にオーストラリアにベトナム難民として移民した一人の門下生の話です。彼は父親と2人でオーストラリアにたどり着き、それから4年後、離散していた家族を探しにベトナムに戻り、巡り合え、2人の弟と1人の妹、そして母親をオーストラリアに迎えました。それから今日まで家族力あわせて財を築き、いま両親と兄弟たちは豪邸と呼べるほどの家(敷地300坪)に住んでいます。彼も結婚し、1児の父親です。両親宅の近くに家を買い、暮らしています。この豪邸に食事の招待を受け、家族で歓迎してくれました。非常にうれしく思いました。彼の両親はいまだ英語も十分には話せませんが、彼ら家族はオーストラリアンドリームの具現者であると思いました。今日の幸せは彼らの努力の賜物。そのときなぜか胸の熱くなる思いがこみ上げてきました。家族の強い絆に感動したからかも知れません。ご馳走と心遣いに感謝いっぱいです。私は何か自分の中の忘れ物に気づく機会を与えてもらったように思えたのでした。和合実