「山林は収益を生まないから売却すべき」という私の意見に対して、「はっ」とするご意見を頂戴しました。 それは「山林を保有し続けることは名誉と見栄だけではないと思うのです。経済的に無理がないのであれば、地域の緑を保っていただくことも貢献なのではと思います。これも名誉の一部かもしれませんね。」というものでした。これには一本取られたという感じです。私は経済合理性だけでは物事は進まないと思っています。もう一つの価値観と対立したときに、どちらを上位におくかといいいますと、品格で決するのが良いと感じています。この方は、山林の乱開発や自然破壊から地主さんが守っておられるなら、それは尊いことといわれています。本当にその通りだと思います。昔はともかく、今の私なら、地主さんにそのような観点で反論されましたら、私の合理性理論は恥ずかしくて引っ込めてしまうでしょうね。いま世の中に足りないものは、気品ある理論でないかと常々感じていますから、地主さんの高貴な思いの前には完敗宣言します。貴重なご意見、ありがとうございました。和合実
10月 30