以前、負債整理を債務者の立場にたって金融機関と交渉し、負債の整理を良心的な価格でしていただけるところを紹介しましたでしょう。 具体的にどのような手法でされるのか興味があってそのセミナーに参加させていただきました。ここの会社の人は皆さん銀行で不良債権の整理をしていた方々です。今は逆の立場で仕事をされていますので、その内情にも精通されているということが、債務整理をするコツのようです。儲け主義とは一線を画し、このような会社が本当にあるのかというような思いで私はお話を聞いていました。私がここの役員の方に「もっと儲けても良いのではないですか?」といってしまうほどです。一番気をつけて欲しいことは借金の返済に困ったとき、親類縁者に借りてまで返済しないこと、ましてサラ金やヤミ金から借りるのはもっての他と言われていました。一時しのぎのために親類から資金援助を得ても返せるわけがないのが実態です。傷口を広げるだけで、解決にはなりません。そんなことをして親戚付き合いができなくなって不義理なやつというレッテルを貼られ、迷惑をかけるだけだとも言われていました。またサラ金から借入れを起こすと手の打ちようがなくなるそうです。法的整理に入るしかありません。その前の段階、すなわち銀行から借りているだけなら、交渉で債権放棄をしてもらえる余地が十分にあるのです。これ以上、ネット上でノウハウを明かせませんが、非常に心強く感じました。銀行も債務者の無知に付け込んで、スワップ取引を勧めたり、連帯保証人を取るということをしているようですが、わからないことはわかるまで応じない、あるいはよく勉強して借り手にとって有利な条件を提示して、借入れをするくらいでないといけないとも言われていました。すべてが銀行有利に手続きされていきますが、それは何も決まったことではなく、連帯保証人の変わりに物上保証人でOKということも十分にあるということです。無知は怖いのです。こちらでは企業再生がメインですが、個人の債務超過についても、また不動産取得で返済が滞るようになったときも相談にのっていただけます。金融のことは金融のプロに聞くというのが一番です。但し、ここの会社のように「良心」がバックボーンになていることが重要であることをお忘れなく。 和合 実
10月 28