空中権取引

「空中権」という言葉を聴いたことがありますか?JR東京駅の駅舎の建て替えで、余った容積率を隣接地で建築されるビルに加えて、より土地利用の高度化を図るという新聞記事をみられませんでしたか? この容積率の売買取引を「空中権取引」といいます。空中権の取引では不動産取得税や登録免許税、固定資産税も掛かりません。いくらが相場なのかもわかりません。金額は隣接者との相対取引で決まります。一度売却しますと売却対象となった容積率は市役所に記録され、建て替えのときにもその容積率を使うことはできません。新築の容積率低利用の物件の、隣地を購入したときは、この余った容積率を分けてもらうのも不動産をやすく買う方法の一つになると思います。今後空中権取引が多くなってくるのではないかとみています。個人の不動産取得にも隣接地のことを気にかける必要性があるということですよ。私の言いたいことがおわかりになりましたでしょうか?和合実