7月のある土曜日、夕刻家を出ようとしたら、玄関のドアの前に人影が映っていました。門を開けて誰かが、インターホンも鳴らさずに侵入してきているのです。玄関のドアを開け、 思わず身構えて(ちなみに私は空手道4段)しまったのです。そしたらその勢いに反応した相手も構えていたのですが、そこに立っていたのは外国人。思わず、What’s the matter with you ? と口走っていた。 でも相手はニコニコ顔で、いきなり私に抱きついてきたのです。この人とは外国人の中で、私の一番の友人、オーストラリア人のKさんでした。何の前触れもなくいきなり来られ、私の予定なんか知ったことじゃないという彼のあつかましさには閉口しましたが、とにかく中に入ってもらい、そのまま1週間、私の自宅に滞在。聞くとヨーロッパへ空手の大会の審判に行ってきた帰りに立ち寄ったとのことでした。これまでは必ず来るときは電話か、メールで連絡をくれていたのですが、電話番号を書いた手帳を忘れてきて、連絡のしようがなかったとのこと。いつものことながら、彼が来ると、私の生活のリズムは狂わされてしまうのです。まるで台風のような人です。
私も今回ばかりは予定をキャンセルしてまでお世話できないと伝え、平日は彼一人、大阪の街を一人外出し、できる用事を片付けていたようです。でも私が帰宅するといろんな問題の解決のため、私に手助けを求めてくるのです。その中にはお国のことや外国のこと、また世界的に空手道を普及振興させるための施策についての相談もありで、疲れてはいても聞き終わるまで寝かせてもらえず、協力できるところはそれを約束させられてしまいます。毎日寝不足になりながら、Kさんの話を聞いていたのです。彼が帰る日、見送りもできませんでしたが、そんなことより、「この9月に東京である世界大会に弟子を20人ばかり連れてくる。その後大阪に来る予定をしているからよろしく」とのこと。家に来るのはいいのですが、泊めろといわれてもそれは困ると、そこだけははっきりさせておきました。
そのKさんから、昨日またまた難題が持ち込まれました。これは私に直接関係することですから厄介なのです。それに関しましては今までかたくなに断ってきたことですが、今回は断りきれない状況です。そのことは12月にはどうなったかわかりますので、その頃ご報告いたします(その前に9月がありますが・・・)。そんなKさんはいつか世界空手道連盟のチェアマン(一番偉い人)のポストについているかもしれない人です。