Sさんは30代の会社員。毎日夜の帰宅は12時頃という生活に疑問を感じていますが、会社に対して言いたいことも言えないのは、仕事を失ったときの不安があるためです。そこで不動産で収入を得て、 自立したいと考えておられます。 同じ会社に勤めている先輩を見ていて、5年後も同じような仕事をしている自分を想像すると、体を壊すことになると感じられています。職場の気の合う同僚と共に、収益不動産のことを勉強を始められて約1年です。いよいよ実践に入ろうとされている状況です。自己資金は2500万円で、住宅ローンは3000万円抱えておられます。この自宅を売却しますと、約1000万円の売却損が出ますが、それを売り、収益不動産を買って、その一室に住もうと考えておられます。
収益不動産でも、自宅もそこに持ちますと、アパートローンと住宅ローンの併せ貸しで融資を受けられます。1億円ぐらいの物件ですと、融資率80％超えの物件も比較的あります。そしてうまくいくと、住宅ローンの返済分も家賃で返済できることにもなります。
ネックは今の自宅の売却損です。これが出ますと、資金がショートします。自宅の賃貸も考えられましたが、賃貸中の売却の方が収益還元で見ますと価額は低くなりますので、賃貸は考えないことにしたようです。
皆さんがSさんの立場なら、どうなさいますか？ 和合実
