税理士会での講演

 先日、税理士会の某支部で講演をさせていただきました。私が若いとき、転職をしていなかったらお世話になっていたかもしれない組織ですから、そこで講演をさせて頂くというのは、不思議な 

ご縁を感じます。

 そのときの講演で申し上げたことですが、「もしクライアントから不動産購入にあたり、購入の是非を問われたらどうお答えしますか?おそらく、やめておいた方がいいと言われませんか?」とお尋ねしました。

 頷いてくださる方も結構いました。それは相談者が、相談料も払わないで気楽に聞かれるケースが多く、仮に顧問税理士さんが、「それはいい」と答えられてクライアントが不動産投資に失敗したら、責任を感じられることが背景にあるからです。

 気楽な相談には、気楽な答しか返らないというのは、当たり前のことなのです。ですから、真剣に相談をするなら、きちんと相談料を支払って相談するべきなのです。

 税理士さんには相談料を取って頂きたいとお話しました。でも、相談料を取ると言うことは、購入是非の根拠や理由を明快にし、また物件を見に行くこともしないといけません。そうでないと、答えは一般論でしか答えられないからです。

 講演終了後は、懇親会にも参加させていただき、その折、現職のときにお世話になった先生方ともお会いでき、懐かしく歓談できました。

 当日は、ご静聴誠にありがとうございました。   和合実