資産の組換え時期について質問をよく受けます。私の個人的な見解ですが、それは地価の下降局面だと思っています。その理由は、組換えしたい物件といいますのは、収益性が
良くない物件、郊外の物件、築年数の経過した物件に集約されるのではないでしょうか?その場合、どれも地価が上昇局面にあっても、それほど価額が上がるものではないからです。
地価の下降局面では、都心部の地価ほど値下り率が大きいので、組換えに最適な時期と申せます。手の届かなかった物件が、買えるチャンスがあるからです。
そのときに、自己資金がものを言います。自己資金作りのために、先に組換えしたい物件を売却し、自己資金の準備をして、都心の物件を探すという手順がいいのです。
売るときも安いかもしれませんが、資産価値の高い物件が、買いやすくなっているはずです。今はそのチャンスが来ています。地価は金融市場が安定してきましたら、いずれまた上昇すると思われます。
ですから、いまの時期に行動に出れるかどうかで、将来の資産形成も変ってくるように思えます。決断には勇気がいります。失敗もないとは言い切れません。ここは自己責任の範疇になりますから、十分に覚悟を持って検討していただきたいと思います。 和合実