私の友人で、非常に前向きな発想の持ち主がいます。たとえば、趣味でも、いくつになってもそれができるときが「今」という考え方で、あの時しておけばとか、
もう少し早く知りたかったというような、後悔の言葉はでません。
「できるときから始める。今できることが幸せ」と感じているようです。金銭的に、あるいは時間的に断念することがあっても、それは「今する時期でない」と思うようにしているそうです。ですから、彼には何事を始めるにしても、遅いということはないのです。
彼と話をしていて、どうしてそう思えるのかと聞きましたら、「ひょっとしたら、100歳まで生きるかもしれないから、これから始めても、まだ50年できる」というのです。
これには参りました。今できなくとも、できる日が来ると信じて、今できることを一所懸命する。教えられますね。
いつ死を迎えるかは誰にもわかりません。不平不満を言わず、人生を精一杯生きようとしている彼の姿に、私も見習おうと思いました。 和合実