最近の傾向

 収益不動産を買いたい人の側から見ますと、自己資金不足で買えない人が多くなっていること、売りたい側から見ますと 

値段を下げても、それ以上に値引きを求められる傾向が強いことから、売りたくても売れない状況になっているように感じます。

 これは銀行の融資姿勢による影響が大きく、担保評価額も下がってきていることが原因かと思います。

 2年前までは、物件価額が多少高くても、融資がつきましたから買いやすい状況だったのです。それがよかったといえばそうなのかもしれませんが、それによって、返済を滞らせる人が増えてきているのです。

 そのため、銀行は物件価額に対する融資率を下げるという方向に傾いているのです。一部の人の滞納が全体に影響しているのです。

 これはどんな事業リスクにもいえることですが、企業は一部の傾向から全体を捕捉しようとしますので、細かな原因究明を行われないまま、リスクに対して過剰反応することもあるのです。

 この状況は当面続くと思われます。そのための打開策を考えないといけません。それを考え実行したところが、勝ち組企業になると思います。  和合実