融資に絡むことで、私は銀行さんの注文に応えられず、物別れになったことがありました。結局、望んでいたわけではありませんが、借換ということになりました。 そのときはそれでよかったのですが、物件売却に際し、「あのときもう少し思慮深く先のことも考えておけばよかった。」と、今になって思います。
物事には、そのときはよくても、後でその結果の効果が薄れたり、悪くなることもありますし、反対にそのときはよくない結果と思っていても、あとで考えるとあれでよかったんだと納得できることもあります。
すなわち、いいも悪いも紙一重で、その後の状況によって、結果の効果が変化するということです。ですから、うまくいかなかったときや、不運なことが起きても、長くそれに気を揉む必要はありません。それがいずれ、あれでよかった、あのときの経験があればこそ、今があると思えることもあるからです。そういうふうに考えますと、気持ちの切り替えが早くなります。
そして、思い出した言葉が、「金持ち喧嘩せず」です。お金に余裕のある人は、懐が深いですから、些細なことには動じず、後のことを考えて喧嘩はしないという意味です。
私にもそうなれる時期がくるかどうかわかりませんが、金持ちになれずとも、喧嘩はしないに越したことはないと思っています。 和合実