かけ離れ過ぎでは・・・

不動産市場には、1年以上前から売りに出されている土地で売れていない土地はあります。こういう土地はたくさんあるのですが、ある土地は その価額があまりにも高く、検討する人もいないのではないかという価額で出されているのです。

売主さんに本当は売る気がないのか、仲介業者がアドバイスをしきれていないのか、事情はわかりませんが、どう考えても、半値でやっと検討する人が出てくるかなというレベルです。

売り出し後、概して反響のあるのは相場の2割高までです。それを越えると興味を示してもらえなくなります。かけ離れた値段をつけるという意味がよくわかりません。

90年代の土地バブル崩壊後の10年間は、強気の地主さんは相場とかけ離れた値段で売りに出されていたこともありましたが、結局は売れ残りました。

まして、今の時代は、収益性が値段に反映されますから、それを無視した高値で、不動産を買うところはないと思えます。

収益性が基準になって久しいのですが、商売をして確実に儲かる立地というのは、本当に少なくなってきています。ですから、そういう土地は滅多に売りに出されません。

不動産の見方には色々ありますが、10年後の需要がどうなっているのかと予測しながら、不動産を見るということも必要かなと思います。 和合実