物件を見ていい・悪いをコメントしている方に、どこを見てそう思いますかと尋ねてみましたら、あまりはっきりした回答は出ませんでした。 物件の見方にはさまざまな要素があります。一面を捉えて、いい場合もあれば、悪い場合もあります。物件を見るときは、自分の求めている要素を満足しているかを基準に見ればいいのです。
ですから、自ずと評価は変わって当たり前です。もちろん万人受けする総合評価もありますが、自分独自の評価基準を持っていいのです。
この独自の評価基準を持っていない人の方が多いように感じています。たとえば、私の場合、重要視するのは5年後10年後を予測するということです。
エリアの将来性、入居者ニーズや売却価額を予測するのです。情報整理をして最後は勘を働かせます。そして損をせずに売却できるか、すなわち出口を見据えて検討します。
人によって見方はさまざまですから、時に相場より高い価額であっても売買が成立するのです。そこが不動産の面白いところです。 和合実