私の噂を聞いたということで、10数年ぶりに昔の友人から連絡がありました。話を聞きますと、独立を考えているという話でした。 私は勝算はあるのかと尋ねましたら、いけると思うと言うので、その根拠をあえて聞きました。そのえで、独立の時期ではないと助言しました。
経営計画や事業の組み立て、営業手法等について、独自性が感じられなかったからです。私がそういう風に言うとは思っていなかったのか、意気消沈していました。
独立するには、機の熟すときがあるのです。今の仕事や会社が嫌だからというのが先行している内は、うまくいくとは思えません。逃げているからです。一旦独立しますと、逃げ場はなくなり、安易にやめられません。
私の場合、計画的に独立したわけではありませんが、時期の熟したことは感じました。独立して、丸3年が経過しましたが、決して楽なことばかりではありませんでした。
でもやれているのは、私のビジネスモデルに競合が見られないからだと思います。これが独自性です。小さな会社では、競争に耐えられません。競争をしなくても、自分のビジネスのできることが重要です。
私は顧客に感謝の気持ちを持っています。それは顧客の支持がなければ、やっていけなくなることを知っているからです。
「機が熟す」と感じる指標の一つとしてあげますなら、自分の強みを生かして、自分のやろうとするビジネスに支持を得られると確信できたときです。 和合実