先日、ついに1ドル76円の壁を突き破り、最高値を更新しました。アメリカの財政赤字は厳しい状況にあり、ドルの信認が揺らいでいます。 日本国の財政赤字も膨らむ一方で、地方債務を入れると1000兆円に越えています。これは日常生活とはあまりにもかけ離れていますから、実感のない数字です。
国民一人当たりの借金が800万円以上あるということです。これをどう解消するか、ずっと懸念されてきたことですが、問題を先送りして解決に向けての動きがありません。
このツケは、きっといつか出てきます。現金の価値がなくなる日が来るかもしれないという話が、現実味を帯びてきているということです。
ドル不信から、金の価額が急上昇しています。金の需要が高まっているのです。日本もスーパーインフレに見舞われるようなことが起これば、金は益々上昇するでしょう。
現金を持つより、不動産を持とうという動きも感じます。来年、株が暴落するというようなことを言われる人もいます。先行きへの不安心理を掻きたてる要素の減ることのない嫌な時代ですね。 和合実