先日、ある講演を聞きに行ってきました。企業に代わって、人材の採用や育成をする会社の社長のお話です。データを見せられ、 なぜ今の大卒が採用されないのか、理由がわかったように思えました。
いまから約20年前の平成2年では、4人に1人が大卒で、その中のレベルの高い大学を卒業をしたら、一定の質の確保はできていたようですが、今は2人に1人が大卒で、しかも20歳人口が当時の60%になっているということで、大卒の質が落ち、求める人材を集められないということを言われていました。
各企業では、採用枠を持っていますが、誰でも雇うということありません。一定の質は落としたくないというのが本音です。企業にとっては、採用コストや教育コストを押さえたいのに、その逆になっているのです。
求める側と求められる側にミスマッチが起こっています。これから就職先を探す学生や中途採用では、求められる人材にならない限り、就職はむずかしいというのが実態です。
面接で企業が一番知りたいことは、学生時代何をしてきたか、これまでどんなことを成し遂げたかを自分の言葉で語れる人です。してきたことの延長線上に、こういうことができるの人材とイメージしてもらえれば、採用されやすくなるのです。
何も実績のない人は、これから先も何もできないという見方をされています。学生時代は、何かに必死になってやれることを見つけて、実行することです。
当たり前ではダメということです。簡単にはできないようなことにチャレンジしてきたかどうかがポイントです。 和合実