一般的に住宅街の駐車場はあまり気味になっているような感じがします。一番の原因は若年者が車を所有しなくなり、また高齢者は車を手放す状況の中で、 駐車場設置80%以上の分譲マンションが増えたこともその原因かと思われます。
あるマンションでは高齢化が徐々に進み、分譲駐車場の駐車場使用料を管理費に当てていましたが、それが少なくなって、管理費の値上げの動きが出てきて、問題化しそうな状況のところもあります。
そこで問題なのは、駐車場所有の形態です。平成10年ごろまでは分譲駐車場はよく売れましたので、分譲駐車場を作って販売するデベロッパーもあったのです。
同一駐車場棟の中に、分譲と共有(賃貸)が混じっている場合、修繕費の負担について、時代も変わり、もめ事になりそうな感じがあります。
それでも駐車場設置をこれまでどおり義務付ける行政の対応は、いつもながら、時代の変化を読んでいないと思います。
ある行政では、ワンルームマンション建築にも、100%駐車場設置を行政指導しているところもあります。それに従わない場合、建築確認をおろさないようです。
これは法的にはおかしいのですが、「それが嫌なら訴訟をしてください」と、役所の担当者は言うそうです。この主旨は、ワンルームマンションを立てさせたくないということですが、それなら、条例化するのが筋でしょうね。 和合実