数年前からの傾向ですが、高級住宅地と言われたエリアでも、坂道の多いところは敬遠されてきています。山側の海の見える住宅というのは、 人気が高く、地価も高い時代もありましたが、最近は高齢所有者が、平坦な駅近の住宅に買換えをされるケースが多くなってきています。
元々高級住宅街にある戸建て物件は、土地の面積も広く、大きな家が多く、金額が多少下がっても、若い人には手が届きませんでした。
そのため、売れ残りとなっていましたが、いつまでたっても売れないということからか、その金額も一気に安くなった掘出し物件もあります。
家族が多ければ大きな家がいいのでしょうが、夫婦だけ、あるいは独居の場合、高齢者には、大きな家は負担になります。これからますますこういうエリアの売り家が出てくると思います。
このエリアに住みたい人にとってはお買い得物件ですが、こういう情報はエンドユーザーに直接届くことはありませんでした。その戸建てを業者が購入し、加工して再販されていることが常でした。
でも、数が多くなってきますと、エンドユーザーにこの手の情報が、直接届く日も近いかもしれません。 和合実