銀行の温度差

先日、ある銀行の方と話をしたとき、四月から積極的に不動産への融資をしますと言われていました。ここの銀行とは、私は融資に関して付き合いのないところです。 たまたま仲介業者さんの紹介客で融資を受けられる銀行がその銀行だったのですが、融資条件はお世辞にもいいとは言えませんでした。

今回言われたことが本当かどうか、試しに融資を申し込まれる顧客がいますが、どんな結果になるかみてからの判断とします。

融資に積極的かどうかは、融資額・融資期間・金利が顧客の要望を満たすものでなければ、使えないわけですから、積極的と言われても、それは銀行の自己満足の話でしかありません。

某信用金庫さんで、違法建築物にも融資をしますと来られますが、その条件は金利が高く、融資期間が短いですから、利回りが高い物件でないとキャッシュフローは回らないので、使えないわけです。

そういう物件は、築年数が古いか、違法建築物であることが想定されます。ここにその信用金庫さんは商機を見ているのかもしれませんが、私は一般論として、買うのはやめておくほうがいいと思う物件ですから、紹介することもないわけです。

融資は、貸手の理論でなく、利用者の立場で考えて頂きたいと、常々思っています。 和合実