客観的に見れない人

10年ひと昔といますが、バブル経済崩壊後20年が経過しても、地主さんの中には、当時の地価が忘れられず、売るに売れない土地を 持っておられる方がいます。

バブルの時は、地価が坪300万円したのですが、現在は70万円でも買い手が見つからない状況ですが、最低でも坪100万円はほしいといわれているようです。

目的は、買い換えのようですが、それならあまり価額にこだわることもないようにも思えるのですが、この方は、頑として考えを変えないようです。

先般、そんな話を顧客にしましたら、「私の自宅を、坪400万円で買いに来た業者がいましたが、今では40万円になっています。」と言われた方もいました。

中には、10坪足らずの土地を坪3000万円で売って、その資金で収益物件を買ったという人もいました。でも、買い換えで買った収益物件は、買った当時の約半値になっています。

不動産は、経済状況によって大きく価額が変動します。いつまでも同じ価額ということはありません。でも、買い換えをするのでしたら、時期はあまり関係ありません。

安く売っても安く買えますし、売るとき高いときは買うのも高いからです。自分の土地だけがいつも高いままということはあり得ません。それは客観的にみたら、誰でもわかることです。

客観的に見れなくなったら、売買は成立しません。わかっていても、わかりたくないというお気持ちなのでしょうね。 和合実