先日、路線価の発表があり、大阪の路線価で上昇率トップは、30%超の上昇となった阿倍野(天王寺)地区でした。これはアベノハルカス効果です。それだけ注目を集めているということかもしれませんが、私は大阪にいて、まだハルカスに行ったことはありません。
大阪の代表的なターミナル駅と言えば、大阪駅(キタと呼ばれる地域)、なんば駅(ミナミと呼ばれる地域)、そして天王寺駅です。 すべて、地下鉄御堂筋線でつながっています。でも、キタを中心として買い物をする人には、ミナミや天王寺には行かないのです。そこに行かなくとも、キタですべて足りるということです。反対にミナミや天王寺で買い物をする人は、キタで買い物をする人は少ないです。すなわち、商圏が異なるわけです。
もともと、天王寺地区は大阪キタエリアに比べて、商業地としての路線価は比較すれば低かったので、その分上昇率が大きくなったということでもあります。
もう一つ注目されたのは、うめきたエリアです。グランフロント大阪の開業で、人の流れが変わり、周辺部の地価が上昇しました。私の事務所からは徒歩圏ですから、こちらの路線価の上昇は実感としてあります。私はビジネス、買い物、居住のすべてが大阪駅周辺に集まってくると7~8年前からずっと言い続けてきました。徐々にその方向に行っていると感じます。
ということで、何を言おうとしているか、後は想像にお任せいたします。 和合実