定年後の考え方

最近、定年後の生活の収入確保のために収益不動産を求めたいという相談が3名の方からありました。年齢は40代、50代の方々です。
 
この時の考え方ですが、まず生活費としてどれだけの収入を得たいかにより、収益不動産の選び方も変わってきます。

たとえば、定年後年金が毎月20万円あるとして、あと30万円欲しいとなりますと、今から7000万円の借入をして、1億円ぐらいの一棟のマンションを買うのか、

それとも、借金はなしで現金で30万円の家賃のある店舗物件を4000万円で買うのか、という選択があります。レジデンスは古くなりますと、修繕費が嵩みます。

ローンの返済も入居があり、家賃も下がらないことが前提になります。これは簡単なようで、先が読めない時代ですから、正直どうなるかわかりません。

店舗は空室リスクがあると言われますが、借金がなければ次の入居テナントを見つけるまで耐えることができます。

どちらが資産性があるかと言いますと、一棟マンションのように思えますが、実は一概に言えないのです。無理な借金を抱えるより、現金で手堅くいくほうが、精神的には楽です。それでも一棟のマンションがいいというのでしたら、

止めはしませんが、思うようにいかないときのリスクのあることを事前に理解しないといけません。

私もリスクは常に考えています。まったくリスクがないということはあり得ません。リスクをどうとるか、あるいは回避するかを考えて、収益不動産を選ぶことが肝要かと思います。 和合実