求めすぎは禁物

物件購入を決めている人と決められない人の違いはどこにあるかと言いますと、物件に対する要求度合いにあるように思います。

『和合さんはいい物件を風上で得られるからいいですね。』と、よく言われるのですが、どうも誤解があるようです。

私が購入してきた物件はほとんどが流通物件で、顧客に紹介して買わないと言われたものを購入していることも多いのです。

でも、私が所有しているといい物件と言われるのです。すべてではないですが、中には、私が購入後に手を加えて、物件価値を高めたものもあります。

私は購入するかどうかの判断は、非常に早いです。ですから、風上と思われているのかも知れません。

私が物件を買えるのは、100%満足できるものはないと思っていますので、求める要求度が低いのかもしれません。

通常、購入後にどうすれば資産価値が上がるかを考えています。それが見えたときは、迷わず買います。買ってから、それを実践しているのです。その結果、よくなるものもありますし、思いのほかよくならないものもあります。

よくならないものでも、最初からそういうこともありうると思っていますので、落胆はないのです。すべてうまくいくこともないと思っているからです。

不足のないもので、利回りの高いものはないですし、誰もが買いたくなるものは買えないと思っているので、自分の力量にあった物件を購入するわけです。

買ってから、何もしない物件もありますが、それは買った時の状態で満足しているからです。

私にも買う時、一定の線引きレベルはもちろんあります。そのレベルを自分なりに持つことが、選別のスピードにもつながり、買うチャンスをつかめることになります。

また、買うときには売主の立場を考えることも必要かと思います。  和合実