ここ1か月の間に、半年前から2年ほど前に売りに出された物件の価額が下がったという話を数度聞きました。アベノミクスで地価が上がっているのは、一部の地域だけです。
あそこがあの価額だから、ここはこれぐらいでも売れるだろうというのが、一般的な見方ですが、収益不動産は収益性が根本ですから、地方都市では収益が上がらないのでは、なかなか買い手がつかないのです。
収益は土地の条件で決まります。隣地の土地単価と、必ずしも同等であるとは限らないわけです。
先日も、売り出し価額の8掛けで決まったということもありましたし、中には、半値というのもありました。
金額の妥当性は、買主があって決まるものです。買主が高くても買いたいというのは、よほどのことです。
待てば海路の日和ありで、半年待てば、価額の下がる物件も出てくることも大いにあり得る状況になってきたように感じます。 和合実