通常、コンビニ物件のほとんどはフランチャイズなのですが、賃借人すなわち支払主はコンビニ本社です。これはどういうことかと言いますと、コンビニ本社が賃料を支払って、フランチャイズに転貸しているわけです。
ですから、店舗運営をするフランチャイズには、賃料は関係ないのです。賃料を決めるのは、あくまで本社です。フランチャイズの売上が大きいと、コンビニ本社に支払われるフランチャイズからのロイヤリティも
増える仕組みです。これがコンビニ本社の利益に直結します。売上の見込めるところほど、賃料の支払力が高まる仕組みです。ですから、基本的に土地の面積で賃料が決まっているわけではありません。
駐車場の面積が広いと立ち寄る車も多くなるので、売上は大きくなる可能性が高まります。地方都市では、土地の面積が1000坪以上あるコンビニもあります。都心では駐車場のないコンビニもあります。
では、どちらが賃料が高いかといいますと、売上の大きいほうが賃料は高いというのが正解です。
ロイヤリティが下がってきますと、賃料の値下げ交渉が入ってきますし、最悪撤退ということになります。これを決めるのは本社です。でも、売上が良くても、賃料が上がることはありません。
売上は競合他社コンビニが近くに出店しますと、確実に下がります。ですから、近くにコンビニが出たくなるような、空き地がある場合は、要注意ということになります。
コンビニ店舗は、地域になくてはならない店舗となってきています。そういう意味で、コンビニ店舗のオーナーは、地域貢献もしているといえると思います。
さて、こういうコンビニ店舗のオーナーのなるには、コンビニ店舗の売り物件を購入するのが一番早いわけですが、簡単に買えるわけではありませんし、資金力も必要ですし、それにいいコンビニ店舗の売り物件は
極端に少ないのが実態です。ですから、いいコンビニ物件は価値が高いといえるわけです。そういう店舗物件を買える人は、ごくわずかということです。持てる人は幸せ者だと思います。 和合実