先日、物件購入の前に店舗のテナントさんと賃料等について話をしたケースがありました。賃貸借契約書の内容や、消費税の取り扱いについてのこと、退去時のこと等です。先に話をしておかないと、あとでもめる可能性があると思った
からです。そこで話がまとまらないなら、将来もめることになるわけですから、事前に準備できるわけです。ですから、懸念材料は出しておくほうがいいのです。
通常ですと、決済が終わってからするのが一般的ですが、売主さんにもテナントさんと話をすることの了解を得て行いました。結果は、腹を割って話をしたこともあり、相手の考え方もよく理解でき、話はまとまりました。
これで「もめ事」は回避されました。忌憚のない意見交換をしたことで、テナントさんとも仲良くなれたと思います。
交渉事は、相手の立場を互いに理解することが重要です。一方的では、まとまる話もまとまりません。ですから、腹を割って話をする機会を持つことが必要なわけです。
大家と店子の関係は、賃貸中であればいやでも続きますし、仮に退去となった場合でも、困るのはどちらかという視点も必要です。継続するなら、仲良くするほうがいいに決まっています。
管理会社に任せる、仲介会社に任せるというだけでなく、大家として自ら出ていくことも避けてはいけないということです。 和合実