数年ぶりに

先週投稿した旭川の物件の件ですが、実は数年前に、私が物件仲介をしていただいた業者さんからの物件情報です。以前購入した物件の売主さんが、いよいよ賃貸業を廃業されるらしく、最後まで残されていた物件を売却されるということで、購入の打診がありました。

一度取引をしていますから、気心も知れています。購入するならという視点ですぐに検討を始めました。条件は付きますが、そこがクリアになれば購入をしてもよいと思って、翌日には取り纏め依頼書を出しました。

いいと思えばスピード感が重要になります。遅い判断はチャンスを逃すことにつながります。最終判断は物件の現地確認を終えてからとの思いで、現地に行ったのです。そして購入を決断したというわけです。

しかし、融資に躓いています。2件目の融資打診先からも、積算価額から見て、売買価額が高いのではないかとも言われました。価額は見方によって変わります。私は十分妥当性のある金額だと思っています。ですから、物件価額が高いと言われても、購入することもあるのです。

これまでいろんなケースを見てきて思いますことは、和合実の考え方・見方は銀行員個々人にはすごいと認められても、銀行組織には受け入れ難いものもあるということかと思います。銀行融資に関して言えば、多面的な判断で決まるということではありません。あくまで、融資のための決められた尺度での見方、すなわちマニュアル通りの見方ということです。

でも、融資を必要とする人は、それに倣うしか融資を受けられないわけですから、購入したければ、融資先の考えを受け入れるしかないということになります。

融資先の見方も念頭において、収益不動産は多面的に見て購入を判断する必要性があると私は考えています。私の考え方を支持してくださる人がいるのは、収益・リスク・キャッシュフロー・資産性・将来性・売却可能性・安定性等々を勘案してみているからと思っています。

今回は、融資審査を待つことなく、先に決済をすることにしました。後付け融資をできればいいと思っています。こういうことも買うと決めたら行います。店舗等の事業用物件はスピード感と自己資金力が決め手となることが多いのです。

そういうことで、自分の懐具合と相談して、自分なりの物件を見る目を持たないと判断に迷いが生じます。それは買えないことにもつながっていきます。買いたい人は自分なりの判断基準を持つということの意味を、これでご理解いただけたのではないでしょうか?  和合実