地価の上昇地点

先日、基準地価が発表されたことを受け、地価の上昇地域についての2極化のコメントがありました。

2極化という言葉はこれまでにも何度も聞いてきましたが、その意味は人口の多いエリアと、そうでないエリアという意味合いかと理解しています。ですが、そうでないところも地価が上昇しています。それは観光スポットであるかどうかで、特に目立ったのが沖縄と、北海道のニセコエリアです。ここには外国人観光客が急増しています。

余談になりますが、先日オーストラリアの友人が自宅に来た時、沖縄にも行って来たということで話を聞きますと、沖縄はテリブルだと言っていました。何がと聞きますと、食事を注文しても出てくるのは遅いし、勘定の時、釣銭をごまかされるというか、余分な支払いをさせられそうになって、そのことを気付いて言うと、謝りもしなかったというのです。それが1回だけではなっかというから、問題です。

話を戻しまして、ニセコはオーストラリアのスキー客が急増しているエリアです。そこはまさに外国のような感じで、日本人スキー客より外国人のほうが圧倒的に多いのです。オーストラリア人の投資も多くなって、土地の価額が急上昇しました。

沖縄の宮古島では第二空港ができ、LCC便の増加で、観光客が増え、ホテルの建築が進み、そのための雇用が多くなって、その人たちが住む家がないということで、賃貸マンションやアパート1LDKの家賃が6から7万円と都心並みです。

地価が上昇するのにはそれなりの理由があります。それを一早くキャッチして、不動産投資をすれば儲かる可能性もありますが、地道に行くなら、価額は個別具体的に収益還元で見るに尽きると思っています。これを基準しますと、投資適格物件かどうか、今は見つけにくい状況から、見つけられる状況に変わってきています。その変化を感じる目を持つことも大事なことかと思います。  和合実