顧客の所有物件で、天井が落下したという知らせがありました。
事情を確認しますと、その物件は倉庫で、元々、天井の梁(鉄骨)が見える状態だったそうです。そのままでは熱が直接室内に伝わるので、天井に断熱板を貼っていたようです。その面積は、30畳くらいの広さですが、今回、そのうちの6畳分ぐらいの天井板が、はがれて落下したのです。
写真を見せていただくと、その天井屋根には、1m四方の大きさの明り取り用の透明版の部分がありました。その透明版の丁度下の部分が、今回落下したのです。
業者さんにすぐ補修を依頼されたところ、原因はおそらく、透明版から、光が差し込み、屋根と天井板の間の空気が熱せられ、膨張した圧力で、落下した可能性があるとのことでした。
幸い、倉庫には人がいなく、段ボールの上に落下していたのを発見されたのです。もし、人がいるところに落下していたら、大変な事故になるところだったと、述懐されていました。
工事内容を聞きますと、一部は撤去した状態にし、一部は補強して、落下を防ぐ処置をされたようです。透明版のところは、目的が明かり採りですので、本来の目的通りに、そこを塞がないようにしたとのことでした。
その話を聞き、私は、それが保険事故になるのではないかと、アドバイスしました。そのことは全く考えておられなかったようです。保険事故になるかどうかは、その方の保険の入り方によりますが、予期せぬ突発的事故も、特約で付けていれば、保険事故になる可能性があります。 和合実