数年前まで、「ここには賃貸マンションを建てても、入居者が付かないだろう」と思われているエリアに、今賃貸マンションがどんどん建ってきています。
駅から徒歩圏ですから、利便性は悪くはないのですが、ある事情から土地価額が利便性の良さの割に低いため、賃料が低いのです。そのため入居希望者はいると踏んでいるのでしょう、空地が増えてきたため、そこへ不動産業者による賃貸用ワンルームマンション建設が増えだしたのです。これらは売却目的で建てられているものです。
新築のうちは、入居者もついて、利回りも高めであるので、一棟売りで出しても売れるのかもしれません。しかし、数年以内に入居率が下がることが予想されます。それでも、業者は売れるから建てるという循環で、供給を増やしています。
需要のある所に、ビジネスチャンスありですが、金余りの中での需要の創造には無理があって、それがいつか露わになると思えます。それでも建築を止めることはできません。空室だらけになると予測されますから、購入者はかわいそうと思ってしまいます。 和合実